浄土真宗の
歴史について

宗祖・親鸞聖人は 阿弥陀さまの教えをもとに
浄土真宗という仏教を開かれました。
今から約850年前、鎌倉時代のことです。
親鸞聖人は平安時代の終わり
1173(承安3)年にお生まれになりました。
そのころは貴族から武家へと 社会が大きく変化するさなかで、
大きな戦や災害などで先の見えない混乱の時代でした。
親鸞聖人は9歳のときに出家し、比叡山で修行して29歳で山をおります。
その後、生涯の恩師・法然聖人の下で学び、阿弥陀さまと出会うのです。
阿弥陀さまは私たち一人一人を
「かけがえのない尊い命」とみてくださっています。
どんなことがあっても寄り添ってくださる仏さまです。
その温かな心を「慈悲」といいます。

ご本尊様は

浄土真宗のご本尊は 阿弥陀如来(南無阿弥陀仏)です。
阿弥陀さまは どんなに辛いことを抱えている人であっても、
命あるものすべてをそのままに受け入れ、
救いに導いてくださることを誓われた仏さまです。
「南無阿弥陀仏」は阿弥陀さまが私たちに向かって
「私に任せなさい、あなたを必ず救うから安心して生きて」と
呼び掛けているのです。
それに気づいて私たちが手を合わせ
「南無阿弥陀仏」を唱えることは、
「阿弥陀さまにお任せして人生を歩みます」という、
感謝の意味となります。

筑紫野路を見渡す宮嵜山の中ほどに、
自然と安静に包まれた地に。